制振ダンパーとは?
制振ダンパーとは、建物(住宅)の壁や柱に取り付ける「制振装置」のことです。地震が発生した時に、建物への被害を抑えるものです。
地震の揺れを軽減するとされる制振ダンパーには、ゴム製やオイル製のものがあります。地震の揺れを吸収し、建物が、変形・損傷したりしないように、揺れを減衰させ、振動が伝わるのを弱めたり、静止させることができます。とくに、制振オイルダンパーは、小さな揺れから大きな揺れまで効果があることから、交通振動や小さな地震から効果があるとされ、大きな地震時にも揺れ始めから効果があるとされています。
地震から人の命と建物を守ってくれる制振ダンパーの重要性についてご説明します。
安心、安全な家は三位一体が基本
大地震にも耐えられる家とは、どのようなものでしょうか。大きな地震があっても倒壊はもちろん、大きな破損があることがなく、地震後にも住み続けられる家が理想でしょう。地震大国日本では、世界で起こる地震の1割が起こるとされる地震の多い国です。首都直下地震や南海トラフ地震のほか、各地にある活断層による地震、数十年から数百年おきに起こる巨大な海溝型地震なども懸念されます。
地震に強い家、安心・安全な住宅とは、耐震性の確保や構造計算だけで良いのでしょうか。幾ら堅い住宅でも、繰り返しの地震によって接合部などの劣化が進むことがあります。制振オイルダンパーは、地震の揺れを吸収して大きな揺れを住宅に伝えない効果があります。建物の倒壊や損傷を防止し、繰り返しの地震でも家屋の劣化を防ぐ効果があります。良い地盤(周期が短い)でも、新築の堅い住宅は共振して大きな揺れとなることがあるため、制振オイルダンパーを設置することが望ましいです。
繰り返しの揺れにも安心な制振オイルダンパー
わずかな揺れから効果を発揮する制振オイルダンパー
従来の制振装置では、建物の変形が始まってから効果が発揮されるものが一般的でした。Be-Doが提供する制振オイルダンパーは、地震発生時の僅かな揺れから大きな揺れまで建物にかかる速度(衝撃力及び最大速度)を下げることで、揺れ始めのわずかな揺れから建物の変形を抑えます。
制振装置は、構造用合板や筋交いが傷み始めるまでの僅かな変形角で、どれだけ減衰力を発揮するかで性能の良し悪しが決まります。倒壊寸前になってから力を発揮する従来型ダンパーでは、構造部材の損傷は回避できません。制振オイルダンパーは 約0.1度という繊細な変形から性能を発揮します。
微動探査によって、揺れやすい地盤だと分かった時、または建物と地盤が共振して揺れ方が大きくなることが想定されるときには、制振オイルダンパーは非常に有効的となります。とくに、硬い地盤(周期の短い地盤)で、耐震性能の高い建物(周期の短い建物)が建っている場合には、小刻みな揺れで共振する可能性があります。だからと言って耐震性を低くしてやることはマイナスで、小刻みな揺れで変形させないことが必要で、しっかりした耐震性に加えて劣化を防ぐ制振オイルダンパーを設置することが望ましいと考えます。
制振オイルダンパーの特徴
Be-Doの推奨する制震オイルダンパーは以下の特徴があります。
■地震の衝撃力を約50%低減
■木造軸組、2×4、伝統工法
■高レベルの減衰力
■抜群の施工性
■純国産品
■長期60年の耐久性(20年保証)
<設置箇所>
30坪程度の住宅で約8本が目安です。